13.上代詩における窓その他
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概要
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平安遷都(794)以前の諸文献では勿論のこと、貞観以降の所謂物語文学でも、窓についての記述は甚だ稀薄である。これは当時の窓そのもの、またひいてはそれに対する関心の低さにもよるであらうけれども、本朝上代詩(註1)に関する限り必ずしもさうではなく、就中それを資料と見るならば、ほぼ連続的に時代をたどることが出来ると言ふことで、窓の歴史の研究に一つの方法を与へてくれる。つまりそれらの用語を仍細に検討することによって、その大陸からの伝来や、国内での伝承のし方を、さうしてまたそれによつて当時の窓の一般的形式をも、窺ふことが出来るのである。これはさう言ふ窓の意味なり形式なりの推移を通じて、主として建築空間のわが国における歴史的な形成過程を抽象的に見やうとする試みのひとつである。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1953-03-30
著者
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