繰り返し摺動によるSAMの耐久性評価
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概要
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簡便な方法で銀めっき表面に有機分子の単層膜(自己組織化単分子膜(SAM:Self-Assembled Monolayers))を形成する事で潤滑性が向上し(未処理300N⇒SAM処理40N),且つ電気接触抵抗にも影響を及ぼさない.このことから,SAMの実製品への適用が期待できる.接点を有する製品には,1回摺動する静止接点,多数回摺動する摺動接点があり,接触荷重も様々である.ここでは,SAMの繰り返し摺動による耐久性評価を目的とし,接触荷重,摺動の繰り返し数を変化させて,SAMの基礎特性を評価した.その結果,静止接点には,低荷重,高荷重共にSAMを適用できる可能性が判った.一方,摺動接点においては,摺動回数が数万回の目標に対し,50回で摩擦係数が増大してしまった.そこで,繰り返し摺動中に摩擦係数が増大してしまう原因を摺動面観察により考察する.
- 2006-10-13