左手系同軸構造を用いたλ/4モノポールアンテナ
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概要
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近年,新たなデバイスとして,メタマテリアルが注目されており,CRLH線路(Composite Right/Left-Handed transmission line)が提案されている[1].左手系媒質は本質的に低損失かつ広帯域であり,マイクロ波帯のアンテナ,回路デバイス等への応用の可能性も示されている.人工的にLH系を実現するには使用する波長に対して十分小さな構造を用いる必要がある.製作上の観点からプリント基板を用いた積層構造のものが中心として検討されている.しかし,構造が複雑であることから,実際に作成された例は少なく,製作されたものも誘電体基板での損失などの影響から放射効率を公表しているものがほとんどないのが実情である.LH系が小形アンテナに適用できるかどうかを確認するためには,プリント基板で構成されるLH系ではなく,まず,損失が十分小さくできる全金属かつ閉構造のものを検討する必要がある.そこで,本稿では,同軸線路を用いたCRLH線路の構造を提案し,また,その構造の大きな比誘電率に着目し,モノポールアンテナに適用することでアンテナの小型化が実現できることを明らかにしている.
- 2006-10-12
著者
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