全反射赤外分光法によるシリコーンゴム硬化反応率の非破壊迅速測定
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概要
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赤外吸収スペクトル上の微小ピークを定量的に読み取ることにより縮合反応型1成分シリコーンゴムの硬化反応率を全反射赤外分光法で測定する手法を検討した.硬化反応の進行に伴って減少する960〜810cm^<-1>のシラノール基の微小な吸収帯は硬化反応率の測定に利用できるが,実際には隣接する巨大なピークによる妨害で定量が困難であった.本研究では,この妨害を除去するために,硬化反応終了物のスペクトルで減算してベースラインを水平な直線に転換した.また,このとき,硬化反応終了物のスペクトルからあらかじめ内部標準ピークを除去しておくことによって減算後の差スペクトルに内部標準ピークを温存し,測定上の誤差因子を補正して定量計算することを可能にした.本研究で開発した手法を用いれば,縮合反応型1成分シリコーンゴムの硬化反応率を非破壊で迅速に測定することが可能である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2006-11-05
著者
-
高野 雅嘉
ヘンケルジャパン株式会社
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並木 陽一
ヘンケルジャパン株式会社
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米野 正博
ヘンケルジャパン株式会社
-
米野 正博
ヘンケルジャパン(株)ヘンケルロックタイトテクノロジーセンター
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並木 陽一
ヘンケルジャパン(株)ヘンケルロックタイトテクノロジーセンター
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