ドナーカード所持に影響する要因の調査II
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概要
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臓器提供意思表示カード(以下、「ドナーカード」と記述)所持の意思決定に影響する要因を明らかにするために、大学生を対象に調査を行なった。ドナーカードの所持率は24.6%、自分の意思を記入している18.3%、家族の署名を記入している3.4%であった。脳死・臓器移植に関する知識や情報こついて、脳死の定義を知っている24.0%、脳死の判定基準を知っているは19.4%、本人の意思表示の必要を知っている76.0%であった。この問題について教育が必要は80.0%であった。価値観(学生が大切だと考えているもの)は、友人、家族と生命であった。ドナーカードの所持に関するこの調査から、大学生の記入済み「ドナーカード」常時携帯に関連する要因として、「脳死・臓器移植の受容」と「脳死・臓器移植について家族や友人との話しあい」また、価値観としては「自己実現」が高い関連を示した。本研究から、ドナーカード所持の意思決定のためには、適切な知識・情報の提供や総合的判断力の養成が必要であると示唆された。
- 2002-09-17
著者
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