マルチセンサを用いた観測信号における背景雑音の推定に関する一検討(信号処理,符号化,知的マルチメディアシステム,一般)

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概要

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複数のセンサから観測された観測信号に共通する背景雑音と一部の観測信号に含まれる局所成分の分離という視点に立ち,外積を用いた背景雑音の推定手法を提案する.一般的に多地点において同時に観測した信号には多数の信号源からの成分が混在しているが,環境電磁波観測のように大部分を背景雑音が占めているような信号も存在する.著者らは後者の観測モデルを簡略化することにより低次の評価関数を用いた各成分の推定法として絶対値誤差を最小とする外積を求める手法を提案し,背景雑音の推定に有効であることを示した[6].しかし,従来手法では外積を求める際に乱数を用いるため,観測信号数が少ない場合は推定される成分が背景雑音を精度よく推定しているとは限らななかった.本稿では任意の関数における絶対値和を最小化する値は中央値であることを考慮し,メジアンを用いた背景雑音の推定法を提案する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-09-19

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