新規白化型除草剤2-アシルイミノ-3-フェニル-1,3-チアゾリン誘導体の合成と除草活性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
種々の2-アシルイミノ-3-フェニル-1,3-チアゾリン誘導体を合成し,畑地雑草に対する効力と作物に対する選択性を評価した.3位をトリフルオロメチルフェニル基に固定し,イミノチアゾリン環の2位,4位ならびに5位の置換基を変換し,除草活性に対する影響を調べた.その結果,4位は無置換,5位はメチル基であることが,高い除草活性の発現に最適であることがわかった.一方,2位においては,アルカノイル基が好ましく,中でも電子吸引性と疎水性とを兼ね備えたジフルオロアセチル基およびトリフルオロアセチチル基が置換した場合,最も高い活性が得られた.合成した誘導体の中で,2-difluoroacetylimino-5-methyl-3-(3-trifluoromethylphenyl)-1,3-thiazolineは,62.5ga.i,/haの土壌処理において雑草に対して高い活性を有するとともに,ワタに対して高い選択性を示した.
- 日本農薬学会の論文
- 2006-08-20
著者
-
橋本 俊一
Sumitomo Chemical Co. Ltd. Agricultural Chemicals Research Laboratory
-
片山 忠
Sumitomo Chemical Co. Ltd. Agricultural Chemicals Research Laboratory
-
河村 伸一
住友化学株式会社農業化学品研究所
-
佐藤 純一
Sumitomo Chemical Co. Ltd. Agricultural Chemicals Research Laboratory
-
実光 穣
Sumitomo Chemical Co. Ltd., Agricultural Chemicals Research Laboratory
-
河村 伸一
Sumitomo Chemical Co. Ltd., Agricultural Chemicals Research Laboratory
-
実光 穣
東京農業大学応用生物科学部
関連論文
- 光合成の分子メカニズムに迫る(第24回農薬デザイン研究会-次世代の農薬デザイン-,シンポジア)
- 新農薬探索のための複素環化合物の合成法開発研究(学会賞受賞論文(業績賞・研究))
- AL3 新農薬探索のための複素環化合物の合成法開発研究
- 新規白化型除草剤2-アシルイミノ-3-フェニル-1,3-チアゾリン誘導体の合成と除草活性