メタボロミクスの環境科学における方法論とその応用
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概要
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環境メタボロミクスは,環境ストレスに曝された生物の代謝プロファイルを研究するための新しい手法である.ゲノミクス,トランスクリプトミクス,プロテオミクスなどの他のオミクス技術と併用することにより,生体外異物や病気による生化学的な影響を研究するために利用することができる.メタボロミクス解析の原理は,代謝物の濃度変化を分析し,生物学的な機能や調節と関係づけることにある.環境科学分野では,近年,この解析を化学物質のリスク評価や野生動物の病気診断の生物マーカーの開発に応用することが試みられている.さらに,環境中に存在している毒物の作用機構の理解にも応用可能である.本稿では,メタボロミクス解析に使われる方法論を,毒物への暴露のリスク評価,環境ストレス物質への代謝応答,病気の診断とモニタリングなどの環境科学への応用の観点から簡単に解説する.
- 2006-08-20
著者
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Viant Mark
School Of Biosciences The University Of Birmingham
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Lin Ching
School Of Biosciences The University Of Birmingham
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TJEERDEMA Ronald
Department of Environmental Toxicology, University of California
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Tjeerdema Ronald
Dep. Of Environmental Toxicology Coll. Of Agricultural And Environmental Sciences Univ. Of Californi
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Tjeerdema Ronald
Department Of Environmental Toxicology College Of Agricultural And Environmental Sciences University