デジタル時代の著作権とクリエイティブ・コモンズの役割について
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概要
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1世紀以上前に作られた現行著作権法の仕組みは,1)著作物・著作権に関する網羅的なデータ制度がないこと,2)利用禁止がデフォルトのルールであること,の2点において,デジタル・ネットワークを用いた情報流通の障壁となりやすい側面を持っている。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは,メタデータと著作権法に基づくライセンス条項を組み合わせることで,権利者にまつわる情報を提供しつつ,事前に許諾を与える範囲を明確化し,これらの問題点を解決しようとする私的な試みである。現在約40カ国で採用され,4000万以上のコンテンツに採用されているクリエイティブ・コモンズを紹介し,将来の展望について概観する。
- 2006-06-17