自動回転ドアのベネフィットとリスク(<特集>建物付帯設備の安全性・信頼性)
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概要
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2004年3月26日(金)東京の六本木ヒルズ森タワー正面入り口で,当時6歳の男子が自動回転ドアに頭部を挟まれ死亡するという痛ましい事故が発生した.この1件から回転ドアは一挙に衆目を集めることとなり,危険性に関する部分が大きくクローズアップされたことから,既設の回転ドアの撤去や新規設置の敬遠など社会的に大きな影響を残したが,その後安全性に関する基準化が進められ,既設の回転ドアを基準適合させるための改造などを行い運転再開する建物が出ている.本稿では,回転ドアがなぜ日本で普及してきたのか,そこに潜む危険性とその安全対策に関して基準策定の活動の中から鮮明になった点を解説する.
- 2006-10-01