今日の生活指導実践への問題提起・提案
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概要
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社会の転換期状況のなかで、子どもたちも大きく変化し、生活指導実践がよってたつこれまでの枠組みも、ときには危機的事態をはらみつつ、大きく揺らいでいる。とはいえ、すぐれた創造的な実践が展開されており、それらが発するものに依拠しながら、新たな生活指導創造への歩みが始まっている。本論は、その新たな歩みに向けて、以下の問題提起ならびに提案を行なうものである。1)これまで頻用されてきた「子どもたちをひきあげる」「子どもたちにとりくむ」という発想の再検討を行なう。2)近年広がってきた「子どもたちによりそう」という発想、また子どもたちの「居場所」「親しい関係」を育むといった発想についての再検討を行なう。3)人間関係を築くことが困難な子どもたちが増えるなかで、人間関係を育む実践展開についての提案を行なう。4)子どもたちのなかにつくられる「つながり」を「結社」へと発展させていくことを提案する。5)子どもたちのなかに市民契約的共同関係をきずきあげていくために必要とされる教師のリーダーシップの新たなありようを提案する。6)実践展開における教師の構え、実践記録の書き方ならびに「読み開き方」について提案する。
- 沖縄国際大学の論文
- 2005-09-01