コンピュータを活用した中学校美術教育 : その背景と展開の視点(IV.芸術系)
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概要
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中学校の美術教育で,はじめてコンピュータの活用を促す内容が示されたのは,現行の学習指導要領からである。すでに告示から7年,施行から4年が経ったが,教育現場での展開はまだまだこれからという段階にある。その進展を図る目的から,具体的なアプリケーション・ソフトを使っての題材作りを試みたのが研究の発端である。デザインの世界では,パーソナル・コンピュータの普及と同時に,急速な勢いでその利用が進められてきたが,学校教育でのそれは,教育環境のさまざまな問題との絡み合いの中で,その特性を生かしきるところには至っていない。したがって,造形活動においてコンピュータがいかなる意味を持ちうるのか,また教師はどのような教育観をもって臨むべきであるのかという前提を,あらためて考察しておく必要に迫られることになった。本研究では,この部分での論述と,具体的な展開に際しての一つの方向性を提示した。
- 千葉大学の論文
- 2006-02-28