ファイバースコープを用いたポーズ時の喉頭調節の観察 : いくつかの所見
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概要
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ファイバースコープを用いて、句境界における2種類のポーズ(「普通の長さ」のポーズおよび「短い」ポーズ)に対応する喉頭の構えを、2名の話者について調べた。その結果、短いポーズについては、いずれの話者も、声門閉鎖と喉頭上部の狭めを同時に伴うことが明らかになった。普通のポーズについては、話者間ならびに話者内のばらつきが見られた。すなわち、一方の話者では、声門開大が一貫した特徴であるのに対し、他方の話者では、声門開大を伴う場合と、短いポーズのように声門閉鎖と喉頭上部の狭めを同時に伴う場合の両方の特徴が見られ、話者が「同じ」範疇に属するポーズとして発話し、音響的・聴覚印象的にもほとんど差がない場合でも、対応する喉頭調節が特徴的に異なる場合があるということが明らかになった。
- 2006-03-31
著者
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