精神科病棟に勤務する若手看護師の看護者間対人葛藤とサポートシステムについて
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概要
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今回の調査では,精神科病棟で勤務する卒業後5年前後の若手看護師が感じている,看護者間の対人関係上おこる葛藤に焦点を当てた。研究方法は,病棟で行われた看護体験を語り合う会での若手看護師の発言を分析するためにKJ法を用いた。403枚のラベルから5つの島が出来,そのうち,若手看護師とチームの看護者間の関係性を示す「スタッフとの相互作用」は,101枚存在した。その中で,「乗り越えるべき壁」「良好な支援関係」という相互作用があることが分析できた。精神科病棟で起こっている看護者間の対人葛藤とサポートシステムについて分析した結果,今後必要とされる若手看護師への支援として,若手看護師が持てる思いを表現し,他者と共有し,ポジティブフィードバックを受ける機会と場が重要であることが示唆された。また,チーム内でこのような環境づくりやそれを継続していくことの必要性が考えられた。
- 2006-03-01