日本の情報教育における現状とその展望 : 大学における情報教育の方向性
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概要
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ネットワーク・システムの著しい普及により、コンピュータが通信機器となりつつある現在、新たなメディア革命が起ころうとしている。このような情報の社会的変革を鑑み、小泉内閣は、e-Japan重点計画を発表し、中等課程におけるインフラの整備を推し進めている。文部科学省はこれを受け、高等学校に必修教科「情報」をカリキュラムに位置付けた。そのような背景の下に、学生達は、刻々と変化している。拓殖大学、拓殖短期大学で実施してきたIT活用習熟度調査では、新入生のIT活用能力は著しく上昇しているが、情報の理論的な教育が置き去りにされている状況が汲み取れる。大学における、情報教育を推進するに当たっては、中等教育課程におけるリテラシー教育を踏まえ、その高度化・充実と共に、アルゴリズム論、ネットワーク技術、離散数学等の情報理論教育が必要であること、さらに、インフラ・及び人的支援の拡充を提言するものである。
- 2005-12-25