企業におけるジェンダー問題とCSR : ジェンダー問題に対するCSRの意義と効果についての検討
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概要
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現在,いくつかの企業ではCSRの一項目として,働く女性のジェンダー問題に取り組んでいる。しかし,日本においては,CSRの焦点は定まってない。CSRの定義や考え方は様々である。こうした現状において,CSRの導入は,いかなる効果が期待できるであろうか。人権問題の視点に加えて,どのような意義や新しい展望が期待できるのか。そして解決への新しい理論的アプローチにつながるのだろうか。本論では,現在の企業におけるジェンダー問題と国や地方,企業の取り組みについて概観する。そして,その原因を統計的差別とカンターの理論を土台にて議論し,CSRの概念の導入がもたらす意義と効果について検討する。本論では,CSRは企業におけるジェンダー問題の解決へのパワーとなるであろうことを提示している。
- 2006-03-30