『基礎的会計理論』におけるベドフォードの影響
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概要
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1966年にアメリカ会計学会の基礎的会計理論報告書作成委員会は,『基礎的会計理論』を公表した。『基礎的会計理論』で展開された理論は,その後の会計理論に非常に大きな影響を与えた。べドフォードは,基礎的会計理論報告書作成委員会のメンバーの一人である。『基礎的会計理論』で示された会計理論への情報や伝達の理論の応用,会計の定義,会計情報の拡大はべドフォードの考えが基礎にあると考えられる。『基礎的会計理論』では時価・発生主義会計理論が展開されたが,ベドフォードは以前から時価・発生主義会計を主張していた。ベドフォードは,「社会は常に変化している。その変化にしたがって会計もまた変化しなければならない。」と主張しているが,『基礎的会計理論』では,伝統的な会計理論を変化させるよう様々な提案が為された。ベドフォードが会計原則設定の際の理想的アプローチであると考えている規範的アプローチが,『基礎的会計理論』ではとられていた。このように『基礎的会計理論』には,ベドフォードの思想が強く反映されていると考えられる。
- 愛知学院大学の論文
- 2005-12-20