次世代衛星航法システムの特長とその性能評価(航法・交通管制及び一般)
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概要
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現在,衛星を用いた航法システムとして米国のGPSが広く使われている.しかし更なる高性能化や利便性の向上を求める要求に応えるべく,米国においてはGPS近代化と称して新たな民間用信号の追加が,欧州においてはガリレオ衛星システムの構築が進められている.GPS近代化では次のような改善アイテムによって高性能化・利便性の向上を図っている.・高ビットレート→高精度化・L2,L5周波数への民間用信号の追加→高精度化,高信頼化,リアルタイム・キネマティック(RTK)での初期化時間の短縮・新たな航法メッセージ→高精度化・メッセージレス信号の導入→高感度化・長いコード長→相互相関の抑圧また,ガリレオとGPSとの併用による衛星数の増加により,高精度化,測位頻度の向上も期待される.本チュートリアルでは,これら改善アイテムによってどのように高性能が実現されるのかを解説する.また,GPS近代化に対応した受信機を試作し,L1,L2両周波数を用いて測位の高精度化を実現したので,その評価結果を紹介する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-07-21
著者
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豊泉 裕章
日本無線株式会社研究開発本部
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鷲頭 浩一
日本無線株式会社研究開発本部
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源田 正弘
日本無線株式会社研究開発本部
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小田 真嗣
日本無線株式会社研究開発本部
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水野 晴美
日本無線株式会社研究開発本部