分離行列拘束付きMulti-input Single-output ICAに基くマルチチャネル音響エコーセパレーション(音響・音場再生及び音楽音響,一般)
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概要
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本論文では,エコー経路変動に頑健であり,ダブルトーク状態においてもエコー経路の推定が可能な分離行列拘型の独立成分分析(ICA)に基づくマルチチャネル音響エコーキャンセラを提案する.ICAに基づくエコーキャンセラでは近端信号と遠端信号間の独立性を仮定し,近端マイクロホンで収音された近端信号と遠端からのエコー成分の混合信号からICAにより近端信号を分離することでエコー抑圧を実現する.本提案手法では,ICAの学習において,遠端からのマルチチャネル信号間の独立性を評価しないように分離行列の一部の項を拘束することによってマルチチャネルエコーキャンセラで課題となる遠端のエコー経路の変動に頑健なエコー抑圧を実現する.また,本手法はICAを利用しているので,ダブルトーク時においても分離行列の学習が可能であり,常時エコー経路の推定を行うことができる.さらに,分離行列拘束および多入力1出力型のエコー抑圧処理構成により,ICAのスケーリング問題の簡単化やパーミュテーションフリーにできるといった利点も有する.エコー抑圧実験により,提案手法は遠端のエコー経路の変動やダブルトーク時においても頑健にエコーを抑圧できることが確認された.
- 2006-07-07
著者
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西川 剛樹
松下電器産業株式会社
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金森 丈郎
松下電器産業株式会社
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水島 考一郎
松下電器産業株式会社
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金森 丈郎
松下電器産業株式会社マルチメディア開発センター音響グループ
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金森 丈郎
松下電器産業映像音響情報研究所
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