ビジネス情報の証拠力の確保・向上策の研究

概要

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ビジネス情報の証拠力の概念は、企業内部で生成・加工・利用されたり、企業間又は企業とその利害関係者との間でやりとりされる情報が、信用出来るものであるか、すなわち確定的な判断に使用しうるものであるかどうかについて、著者が用いている概念である。ビジネス情報の証拠力の確保状況に関連して、財務諸表監査の局面においても、ITを利用した情報システムの内部統制の評価を行っているが、内部統制の中身としてのあるべき技術的・制度的対策の先行研究は不十分である。ビジネス情報の証拠力を確保し、さらに向上させていくためには、企業内部においては、内部統制の一部を構成するITにどのような機能を組み込み、人間がどのようにその機能を活用していくかが問題であるが、企業と種々の利害関係者との間で授受される情報についても証拠力確保・向上の対象として対策を考える必要がある。そこで著者は、ビジネス情報の証拠力の確保・向上策について、その全体像と具体的対策について研究を行っているが、本稿はこれまでに調査研究を行った内容を研究ノートとして取り纏めたものである。
2005-03-25