肺炎防止のための口腔ケアの研究の動向 : 2000年から2005年の日本と海外の研究論文の比較から
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概要
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口腔ケアが肺炎防止につながることは、CDCのガイドラインをはじめ、さまざまな研究にて証明されているが、具体的にはどのような口腔ケアを行えばよいのか示されていない。そのために、2000年から2005年に発表された口腔ケアと肺炎に関する研究を系統的に分析した。そして、今後の肺炎防止を視点とした口腔ケアの検討を行った。日本の文献と海外の文献も検索し、日本と海外における研究動向を比較した。その結果以下のことが明らかになった。1)日本における口腔ケアと肺炎に関する研究は、海外での研究状況と比較して活発に行われている。2)肺炎予防の視点からの口腔ケアの方法に関して、コンセンサスが得られた方法がなく、今後継続した研究が望まれる。3)多くの口腔ケアで消毒薬が使用されていたが、耐性菌に与える影響は考慮されていなかった。今後、消毒薬使用による耐性菌への影響を考慮した研究が必要である。
- 北海道医療大学の論文
- 2005-12-20
著者
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