電磁界の生物学的影響(第3回 電磁場と生体への影響-分子機構と総合評価の検討-)
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概要
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非常に複雑な問題について議論する場合、対象となる研究領域が生物学、化学、或いは物理学といった多岐の領域に渡る場合が多い。現在、多くの学問領域で興味を持たれているDNAに関する諸問題も各々の学問間での相互作用により説明されるであろう。生物に対する電磁界による影響という多くの学問領域で興味を持たれている問題に於いても、電磁界によるDNAの活性化という問題は電磁界メカニズムを理解する上で大きな興味を与えてきた。そして電磁界に関する研究に於いては、これが電子を加速させるものとして示されてきた。電荷の増加により生体高分子の脱凝集(再溶解)が引き起こされるので、電磁界は局所DNA脱凝集や生合成を誘起するようにDNA内の電子を移送させる事が出来る。最近の電磁界の安全基準が生物学的な閾値に基づいていない事から健康や安全性といった面からもこれらの研究は注目に値するであろうし、生物学的に考慮された安全基準が未だ発展途上にある事から、この問題は差し迫った緊急性を有しているといえる。
- 物性研究刊行会の論文
- 2006-08-20
著者
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