ドイツにおける医療心理学教育について
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概要
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ドイツにおいては,強い心身医学の伝統に基づいて,1970年に医療心理学(Medizinische Psychologie)が第一次医師国家試験科目の一つとして新規に導入され,2002年には医療社会学(Medizinische Soziologie)と一体化されて「医療心理学および医療社会学」分野となり,理論的内容も追加された.そこには健康および疾患モデル,医師-患者関係,特殊状況としてのターミナルケアなどの医療特有の内容とともに,学習・認知・発達・臨床心理学的方法論,理論的基礎も含まれる.日本の医療の現状を鑑みるに,全人的医療を行える医師の養成は急務であり,全医学生への心身医学教育およびその基礎となる医療心理学教育は不可欠である.そのための教育システム構築の土台として,ドイツの医療心理学教育はきわめて示唆に富んでおり,ハイデルベルグ大学医学部付属病院心身医学講座医療心理学教室における実践を参考に,教育プログラムの実際を報告した.
- 2006-08-01
著者
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