小腸ミクロソーム画分によるグリセリドの分解とコール酸の影響
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概要
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マウス小腸粘膜のミクロソーム画分をもちい,TO, DO,あるいはMOを基質としてインキュベーション実験を行なった。反応後,グリセリドをカラムクロマトグラフィーによりTO, DOおよびMOの画分に分画し,ヒドロキサム酸法によりそれぞれ定量し,また薄層クロマトグラフィーによって各グリセリドを確認した。基質として用いたグリセリドはいずれも小腸ミクロソーム画分によって容易に加水分解を受け,コール酸は一般にその反応を促進する傾向を示した。また,このような加水分解反応のほか,このミクロソーム画分にはモノオレインやジオレインをジオレインおよびトリオレインにエステル化する酵素活性も存在することが認められた。稿を終るに臨み,本実験に際し御懇篤なる御指導を賜わりました鳥取大学医学部小倉道雄教授に深甚な謝意を表しますと共に,実験に御協力いただきました鳥取大学医学部生化学教室の方々に衷心より謝意を表します。
- 島根県立大学短期大学部の論文
- 1979-03-31