低蛋白ダイエットによる自然免疫活性化とマラリア感染防御
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概要
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通常の実験で用いられるマウスは,蛋白質を25%含有する餌を与えられている.本研究では,マウスに低蛋白質含有の餌を与え,マラリア感染防御に対する影響を調べた.低蛋白ダイエットにより,胸腺萎縮が誘導されてメインストリームのT細胞が抑制され,逆に肝臓における自然免疫を活性化することが明らかとなった.その結果,低蛋白ダイエットにより,非致死性のみならず致死性のマラリア感染に対して抵抗性を獲得した.低蛋白ダイエットによるマラリア抵抗性獲得のメカニズムとしては,胸腺外分化T細胞および自己抗体産生B-1細胞の活性化が考えられた.
- 新潟大学の論文
- 2004-08-10