運動習慣の有無からみた大学生の食生活
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概要
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(1)大学生の食生活の意識と実態の現状を把握し、大学生の食生活の質的向上のための一資料とすることを目的から、Y大学、F大学、P大学の学生505人を対象に調査を行った。(2)運動習慣の有無で比較すると、男子学生では運動習慣のある学生が、運動習慣のない学生に比べて、鉄分、たんばく質の摂取を心がけ、サプリメントへの興味が高いが、炭酸飲料をよく飲んでいた。女子学生では、運動習慣がある学生の方がサプリメントへの興味が高かった。(3)運動強度「高」と「中」を比較すると、運動強度「高」の学生に、炭酸飲料の摂取を控え、コンビニエンス・ストアの利用を控えている傾向があった。(4)運動習慣のある学生を男子と女子で比較すると、男子学生の方が後片付けを苦にし、炭酸飲料をよく飲み、よく外食している。一方、女子学生の方が、食事への関心、料理雑誌や番組に興味があり、食べ過ぎることが多く、好き嫌いが多く、料理好きで、野菜の摂取を心がけていた。(5)現在の食生活の問題点・改善点では、全体では「偏食・栄養バランスが悪い」「食事が不規則」「外食をよくする」「欠食する」であった。(6)主成分分析の結果、第1主成分は「食実践」第2主成分は「自炊と外食」第3主成分は「食への関心の高さ」を表していると考えられた。運動習慣の有無別にみると、運動習慣のある学生は、食実践が少なく外食派で食への関心は低かった。一方、運動習慣のない学生は、食実践が行われ自炊派で食への関心が高かった。
- 2006-03-25