食道・胃粘膜接合部の胚葉起源
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概要
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ヒトの食道・胃粘膜接合部は内視鏡検査において,容易に区別する事ができる.この部の胚葉起源について発生学的,比較動物学的に検討した.その結果この部は外胚葉,内胚葉の境界であると考えたい.1992年より各種脊索動物の標本をHE染色の他,PAS染色,HID-AB染色を行った.HID-AB染色は胚葉の識別に有用であった.他に何種類かの無脊椎動物も参考にした.食道が外胚葉由来であり,呼吸に大きな関係を有する鰓,鰾,肺も外胚葉由来になる事は,動物の基本的な体制を考える上で重要であり,臨床的にも大きな意味を持つ.
- 2006-02-10