転石潮間帯におけるイソニナ・シマベッコウバイの個体群特性
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概要
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転石潮間帯にすむ同属の肉食性貝類イソニナ・シマベッコウバイの個体群特性について, コドラートによる定量調査を行い, その時空間的変化を明らかにした。2種は類似の生活史をもち, 1994年7月から1995年10月にかけて安定的な密度で存在した。世代解析により両種は少なくとも4年間生きることが推察され, 安定的に個体群の加入が続いていた。新規加入個体は, 8月に6 mm程度の採集可能サイズになり, 暖かい季節により多くの成長が観察された。イソニナは1年で11 mm, 2年目に17 mm, 3年目には22 mmに, 一方, シマベッコウバイは1年で13 mm, 2年目に20 mm, 3年目には26.5 mmに成長すると推察された。小型個体の加入と産卵は垂直分布の中部に多くみられ, 成長に伴い分布域が高・低潮位に, とくに低潮位域に広がっていった。また, 分布パターンの解析から, 垂直分布の端の部分ではより集中した分布がみられた。
- 日本貝類学会の論文
- 2002-01-31
著者
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渡慶次 陸範
Amakusa Marine Biological Laboratory Kyushu University
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大田 直友
Amakusa Marine Biological Laboratory, Kyushu University
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大田 直友
Amakusa Marine Biological Laboratory Kyushu University