南東大西洋の Pterynotus 属の 1 新種
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概要
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南アフリカ産のPterynotus (Pterynotus) fernandezi n. sp. (Fig.2-4)(殻長17.3mm)を記載した。ニューカレドニア産のP. fulgens Houart, 1988(Fig.5-7)は縦張肋間に結節が1こ(本種では2こ), 最終螺層には5∿6本の細い螺条(本種では10∿12条)がある点で異なる。P. leucas Fischer, 1897 (Fig.8)は第1から第3∿4層に多数の成長肋があり, 3縦張肋のみをもつ真のPterynotusではない。西大西洋産のP. phaneus (Dall, 1889)やP. havanensis Vokes, 1970は縦張肋間の彫刻は弱く, 最終層の螺条は4∿6本, P. xenos Harasewych, 1982は小型(7mm)で, 厚質, 少数で明らかな螺状彫刻を持つ。アゾレス産のP. atlantideus Bouchet & Waren, 1985は細く, 縦張肋間の結節は1こで螺状彫刻は低く, 水管溝は長い点で区別される。
- 日本貝類学会の論文
- 2000-12-31