コシダカサザエ Marmarostoma stenogyrus の産卵と初期発生
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概要
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岩礁性の海産巻貝であるコシダカサザエの産卵と初期発生の観察を行った。本種の産卵は夏季のいずれも夜間に観察された。雄は精子を水中に放出し, 雌は匍匐しながら卵を基質に産みつけた。個々の卵を取り囲んでいるゼリー層の粘着力によって卵塊を形成し, この状態は孵化まで続いた。受精後5日目に孵化個体が観察された。本種は卵内でベリジャー幼生期を終了し, 底面を匍匐しながら孵化することが明らかになった。ほとんどの個体は孵化後に後生殻を形成し始めたが, 孵化の遅い個体の中には卵内で後生殻を形成する個体も観察された。
- 日本貝類学会の論文
- 1999-12-31
著者
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