アリューシャン列島産 Bathybuccinum の 1 新種
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概要
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アリューシャン列島の陸棚上から採集されるエゾバイ科の1種は, 一見フジイロバイBuccinum episthomium Dall, 1907に似ているが, 蓋が三角形で核が端位である点と, 嗅検器が大きいことでBathybuccinum Golikov & Sirenko, 1988に置かれる。Bathybuccinum (Ovulatibuccinum) clarki n. sp.ソコエゾバイ(新和名)は殻長58.2 mm(摸式標本 : アリューシャン列島シグァム海峡水深291m)で, フジイロバイに似るが, 殻は非常に薄く, 滑層が発達し, 縫帯が明らかで, 殻口外唇の縦張肋による反転は無い。また蓋は亜三角形で核は殻軸寄りで端位の点で異なる。軟体の解剖学的特徴は他のエゾバイ類と大きな違いは無い。
- 1998-07-31
著者
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カントール Y.
A.N. Severtzov Institute of Problems of Evolution of Russian Academy of Sciences
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カントール Y.
A.n. Severtzov Institute Of Problems Of Evolution Russian Academy Of Sciences
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ハラセウィッチ M.
Department of Invertebrate Zoology, National Museum of Natural History
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ハラセウィッチ M.
Department Of Invertebrate Zoology National Museum Of Natural History
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