台湾西岸産前鰓類の Imposex
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概要
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"Imposex"とは前鰓類の雌に雄***官が生じる現象である。台湾産のイボニシ, ムシロガイ, ゾウゲバイ, タイワンバイ, イチヂクガイの5種についてImposexの調査を行った。相対陰茎長(RPS)と偽陰茎の発現割合は21の産地により, また種により異なっていた。例えばイチヂクガイとムシロガイはRPSは低く(0∿4.1%)で他種より低かった。イボニシのRPSは東港産では0.4%で, 香山産は71.8%である。台湾西岸の17産地中, 1か所(安平)ではImposexは見られなかった。この研究の結果から台湾西岸の潮間帯の前鰓類にはごく普通にみられることが明らかとなった。
- 1996-09-30
著者
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劉 莉蓮
Institute Of Marine Biology National Sun Yat-sen University
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孫 玉娟
Institute Of Marine Biology National Sun Yat-sen University