失語症検査法Token Testの神経心理学的検討
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概要
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TokenTest(TT)は失語症検査法の一つである.TT,標準失語症検査(SLTA),アーヘン失語症検査(AAT)自発語評価基準を140名の失語症患者に実施した.TT と他の二つの検査法の関係について,多変量解析を用いて神経心理学的に検討した.主な結果は次の通りである.1)TTのPart3から6は,失語症者にとって難易度が必ずしも等間隔にランクづけられていないと思われた.2)TTは, SLTA とは近似の,AAT 自発語評価基準とは異質の検査法である.3)TTは聴覚言語機能をある程度反映した検査法である.4)失語症型の判別能力については,TT はSLTA より劣る. しかし,TT とAAT 自発語評価基準を併用すると,TT単独の場合より失語症型判別能力は著明に向上した.
- 弘前大学の論文