サンゴ海から得られたトウカムリガイ類の 1 新種
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概要
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Cassis abbotti, n. sp. : 小型(殻長42.0mm, 殻幅26.5mm)のトウカムリガイ類で, 胎殻は大きく少旋, 後生殻は洋梨型で, 体層は殻長の84%を占め, 全く平滑で象牙色で, 殻表に黄褐色の斑列がある。殻口は狭く, 厚い外唇内縁と軸唇が歯状に刻まれ, 軸唇上の滑層楯は発達が弱い。模式標本しか知られず, 恐らくサンゴ海すなわちニューカレードニアとクィーンスランドの間のチェスターフィールド海堆(水深205m)に固有と思われる。
- 日本貝類学会の論文
- 1988-04-15