アラレタマキビの産卵についての一観察
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概要
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アラレタマキビNodilittorina granularis (Gray)は, 青森県浅虫においては8月下旬浮游性の卵を産むことを観察した.アラレタマキビは冬季は高潮線附近を離れて上部に集合する傾向が見られるが, 夏季は高潮線附近まで分布が拡大し個体数も増大する傾向が見られた.夏季の分布の拡大は繁殖に関係があるものと思われる.本研究に際しては, 東北大学臨海実験所長平井越郎博士の終始御懇篤なる御指導を賜り, また東北大学教授元村勲博士には貴重なる御助言を賜ったので, ここに深く感謝の意を表する.
- 日本貝類学会の論文
- 1958-02-28