北海道産ホタテガヒの殼の放射肋數の地方的變異
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概要
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(1) 北海道産ホタテガヒの放射肋數は變異に富み本調査の範圍に於ては右[figure]殼は15-32條, 左殼は13-31條に及ぶものありて一般に左殼は右殼に比しその數少なし.(2) 一般に右殼は21條より24條のもの, 就中22條のもの最も多く, 左殼は20條を最多とす.(3) 放射肋數は地方的に多少の變異あり.例へば右殼に就ては國後島産の21條, 室蘭産の23-25條の多き又左殼に就ては志發島の22-24條, 室蘭の21條を最多とし22, 23條の多き等之れなり.(4) 放射肋數の多少はその産地の緯度の高低に直接關係せざるものゝ如し.
- 日本貝類学会の論文
- 1935-08-23
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