肋間筋に浸潤した後縦隔神経節細胞腫の1例
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概要
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肋間筋内に浸潤した後縦隔神経節細胞腫の1例を経験した。症例は16歳,男性,生来健康であった。2003年5月の学校検診にて胸部異常陰影を指摘された。当院内科にてCTガイド下腫瘍生検を施行されるも確定診断を得られなかった。外科にて局所麻酔下生検で神経節細胞腫の診断を得たため,7月29日に腫瘍切除術を施行した。病理診断で肋間筋内へ浸潤した神経節細胞腫であり,悪性の所見は認めなかった。術後経過は良好で,合併症無く術後17病日に退院となった。現在術後約1年が経過しているが,再発は認めていない。腫瘍の完全切除が望ましく,神経損傷や髄液漏には十分に注意が必要である。
著者
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