陣痛発来から児娩出に要する所要時間の検討 : 助産所2施設における42年間の記録から
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概要
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分娩所用時間は,今から100年以上も以前に出版された文献に報告されているものと,現行のものとの間に大差を認めない。しかし,その間,妊婦の生活は大きく変化しており,日常生活の変化が,女性の生理的な分娩進行に与える影響は大きいと考えられるが,分娩所要時間に関する報告は乏しい。本研究は,現行の分娩所要時間の妥当性を検討することを目的に,助産院で出産した妊娠37週以後の産婦に自然陣痛が発来した2,742例をデータとして収集した。さらにデータを3群(1群;1961〜1974年,2群;1975〜1984年,3群;1985〜2003年)に分類した結果,時代が推移するごとに,所要時間は短縮していた。そして3群(1985〜2003)の陣痛発釆から児娩出に要した平均所要時間は,初産婦14時間38分,経産婦7時間59分であった。
- 日本母性衛生学会の論文
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