思春期女子の肥満に関する調査研究
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概要
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思春期女子 (18〜19才) 450名 (1群150名の3群) について、肥満度の測定 (超音波皮脂厚計)、生活時間、栄養摂取量の調査を行い、次の成績が得られた。(1) 皮下脂肪厚,体脂肪率,体脂肪重量が、正常群にくらべやや肥満群に於て有意的に高く、やせ群に於て有意的に低かった。(2) 3群 (正常群,やせ群,やや肥満群) の生活行動は活動的であり、やや肥満群もエネルギー消費 (テニス,散歩等) の点で正常群より若干上まわっていた。(3) エネルギー摂取量が、正常群にくらべ、やや肥満群に於て有意的に高く、やせ群に於て有意的に低かった。(4) 3群とも蛋白質摂取量が所要量を上まわったのは、牛乳等の摂取によるものと思われる。(5) 3群ともカルシウム,鉄摂取量が所要量を下まわっていた。日本人食生活改善のポイントの1つと思われる。
- 1996-05-10