ヒト末梢血T細胞活性化におけるCD44分子の関与
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概要
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ヒト末梢血T細胞の活性化においてCD44分子が副刺激シグナル伝達分子として関与するかを検討した。抗-CD44モノクローナル抗体(mAb)を培養液中に遊離状態で存在させると,抗-CD3 mAbによるT細胞増殖反応に影響を及ぼすことはなかった。しかし抗-CD44 mAb,あるいはヒアルロン酸(HA)を固相化するか,T細胞を抗-CD44 mAb処理後,抗-イムノグロブリン抗体を反応させてCD44分子を架橋すると,抗-CD3 mAbによる増殖反応が増強された。また抗-CD3 mAbと抗-CD44 mAbの共刺激によって,T細胞のIL-2等のリンホカインメッセンジャーRNAの発現が早期に亢進し,さらにIL-2の産生量が増加した。以上のことからCD44分子を介する細胞外基質との相互作用によってT細胞の細胞増殖機能が影響を受ける可能性が示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1995-06-28
著者
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