Porphyromonas gingivalis 381株の部分精製溶血素の性状
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概要
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Porphyromonas gingivalis 381株が産生する溶血素を培養懸濁上清から部分精製し,その性状を調べた。381株の溶血素は,血液を含まない培地による液体培養では産生されず,血液を加えた寒天平板培地による培養で産生された。この条件で培養した菌体の懸濁上清を粗標品とし,硫安沈殿,DEAE-Sepharoseによるイオン交換クロマトグラフィー,Sephacryl S-300によるゲル濾過により精製を行ったところ,溶血活性が9.1倍に濃縮された部分精製標品が得られた。この標品の溶血活性は,システインおよびグルタチオンにより促進され,ヨードアセトアミド,EDTA,アルギニン,コレステロールにより阻害された。また, Ca^<2+>, Zn^<2+>では阻害されたがMg^<2+>では逆に促進された。さらに4℃で96時間静置すると活性の半分以上が失われた。培養懸濁上清と反応させたヒツジ赤血球の電子顕微鏡像において,赤血球膜構造の破壊が認められた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1995-03-28
著者
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