イニシャルプレパレーション前後における咬合力の変化に関する研究 : 第1報スケーリング・ルートプレーニング処置前後の変化について

概要

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歯周病患者におけるイニシャルプレバレーション後の咬合能力の改善状態について,この度開発されたデンタルプレスケール^[○!R] (富士写真フィルム株式会社,東京)を使用して検索を行った。成人性歯周炎患者20名を対象に,初診時に歯周組織の診査およびデンタルプレスケール^[○!R]による咬合力の診査を行った。その後イニシャルプレパレーションとして,ブラッシング指導,スケーリング,ルートプレーニングを行い,2週後に同様の診査を行った。そして初診時の値とイニシャルプレパレーション後の値からその変化率を求め,統計学的検索を試みた。その結果,咬合に関する各診査値は,歯周組織の炎症の改善に伴って増加した。特に最大圧力と咬合力では,イニシャルプレパレーション前後の値の間に統計的有意差が認められた。これらのことより,イニシャルプレパレーションによる歯周組織の炎症の改善に伴い,咬合能力が増加することが示唆された。
1994-12-28