無菌マウスにおける歯周疾患の発症機構に関する研究
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概要
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歯周疾患関連細菌の病原性と歯周疾患進展におけるP. gingivalis (Pg)の免疫の影響を無菌マウスで検討した。7週齢無菌BALB/cマウスをPgとA. viscosus, S. sanguis, P. acnesの単独あるいは混合接種群に分け,この内Pg接種群はあらかじめ免疫群と対照群を作出した。実験終了時に各群の定着菌数,Pgに対する血清IgG抗体価,歯肉コラゲナーゼ活性および歯槽骨吸収度を測定した。Pgは接種後3週目には検出されなくなったが,Pg接種群のコラゲナーゼ活性および歯槽骨吸収度は他群より有意に高値を示し,このことからPgは一過性の存在でも歯周病原性が高いことがわかった。免疫効果は抗原の量により効果に差があり,混合接種した細菌がこの効果を増強させることがわかった。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1994-12-28
著者
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