実験的歯周炎組織におけるヘパラン硫酸の免疫組織化学的局在
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本実験はイヌの実験的歯周炎組織におけるヘパラン硫酸(HS)の局在性をモノクローナル抗体(HepSS-1)を用い免疫組織化学的に検討した。実験的歯周炎は歯肉溝に絹糸を結紮し,結紮3日,7日,21日のものを惹起させた。健常組織ではHSが歯肉上皮の上皮細胞および上皮細胞間隙,歯肉結合組織および歯根膜組織では血管構成細胞,神経細胞や線維芽細胞に存在した。歯周炎組織におけるHSの局在性は健常時と同様であった。しかし,歯肉上皮の細胞間の染色性は異なっていた。また,急性炎症時における歯槽骨骨吸収窩の破骨細胞様細胞にHSが認められた。以上の結果から,HSは組織構築のみならず細胞代謝に何らかの役割を担っていると考えられた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1994-09-28
著者
関連論文
- 歯周ポケット細菌のDNAプローブ法による検討
- 実験的歯周炎組織におけるヘパラン硫酸の免疫組織化学的局在
- 1B-8-10 : 40 実験的歯周炎組織におけるヘパラン硫酸の免疫組織化学的局在
- B-2-940 実験的歯周炎における歯肉グリコサミノグリカン代謝のオートラジオグラフィよる検討
- ヒトの実験的歯肉炎における歯肉溝滲出液中のグリコサミノグリカンについて