Porphyromonas gingivalis主要外膜蛋白質(75-kDa蛋白質)の分子遺伝学的および免疫学的解析
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概要
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Porphyromonas gingivalisの主要外膜蛋白質である75-kDa蛋白質の分子遺伝学的・免疫学的な特徴を検討した。本蛋白質の遺伝子をクローン化するために,合成DNAプローブを用いて381株の遺伝子バンクを検索し,約4.2kbのBam H I断片を組換えたリコンビナントを得た。この遺伝子断片をファージT7 RNAポリメラーゼ/プロモーターシステムに組換え直し,約77kDaの蛋白質の産生を確認した。さらに本菌10株と他菌種14種15株をサザンブロット法にて分析した結果,本遺伝子は本菌にのみ存在し,種特異性の高いDNAプローブに成りうる事が判明した。また,上記菌株の抗75-kDa蛋白質抗体を用いたイムノブロット法の結果,本蛋白質は免疫学的にも種特異的であった。なお,成人性歯周炎患者の65.6%と急速進行性歯周炎患者の全員から,本蛋白質に対する特異抗体が検出された。以上から,75-kDa蛋白質は本菌の表層特異抗原として有用であると考えている。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1994-06-28
著者
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