Prevotella intermedia ATCC 25611から熱フェノール・水抽出される非内毒素性免疫調節物質
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概要
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黒色色素産生性嫌気性桿菌の内毒素性リポ多糖(LPS)が示す特異な活性を担う画分を求めて,Prevotella intermedia ATCC25611の熱フェノール・水(PW)抽出物から,非蛋白性で,リムルス活性をほとんど欠き,LPSに不応答性のC3H/HeJマウス脾細胞にマイトジェン活性を示すPrevotella mitogen(PM)画分を調製した。PM画分は,通常のLPSとは異なりC3H/HeJマウス腹腔マクロファージやヒト歯肉線維芽細胞にも作用してIL-6活性を誘導し,C3H/HeNマウス細胞への作用はポリミキシンBで阻害されなかった。一方,同菌から石油エーテル・クロロホルム・フェノール混液(PCP)抽出したLPSは通常のLPSの作用を示したのに対し,PW抽出したLPSは,PM画分とPCP抽出LPSの両方の性質を示した。よって,従来P. intermediaのLPSに特異的と考えられてきた活性が,混入した非内毒素性の物質によることが示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1994-03-28
著者
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