中枢支配とグラインディングの発生について
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概要
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プラキシズムは咀嚼筋群が何らかの理由で異常緊張することにより発現し,歯周組織に対して,咬合性外傷を引き起こしやすく,咀嚼筋,顎関節などにも破壊的な影響を及ぼすと考えられている。しかしながらその成因,中枢と末梢との関係についてはいまだ不明である。今回,脳波を測定することにより,中枢状態を調べ,被験者の上下の歯の接触を伴った顎移動発現時と睡眠深度の関係,またバイトプレートを装着した場合と筋弛緩薬を服用させた場合の顎移動回数の差異,のべ筋活動時間などと睡眠深度との関連性を調べた。就寝中の顎移動は睡眠深度でステージ2とレム(REM)において多く見られ,この睡眠段階では顎移動によって睡眠深度はあまり変化しなかった。バイトプレート使用時,筋弛緩剤使用時でも,筋の活動電位の低下を伴った顎移動回数とのべ筋活動時間の減少が見られた。ノンレムにおいては顎移動が発現する前に脳波の変化が見られ,中枢が優位に支配していると考えられる。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1992-09-28
著者
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