歯周病原菌に対する局所免疫反応に関する研究 : 第2報 歯周治療による血清中IgG抗体価の変動について
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概要
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血清中抗体価の変化を見ることにより歯周治療の効果を評価し得るか否かを検討するために治療前後の7種の歯周疾患関連細菌に対する血清中抗体価の測定を行った。成人性および急速進行性歯周炎と診断された患者20人を被検者とした。初期治療の後必要と判断された患者に対し歯周外科処置を施した。術前及び術後の検査時に患者から採血を行った。ELISA法によりP. gingivalis, P. intermedia, P. loescheii, F. nucleatum, A. actinomycetemcomitans, E. corrodens, C. ochraceaに対する血清中IgG抗体価を測定した。P. gingivalis及びP. intermediaに対する抗体価が術前に比べ術後有意に低下した。P. gingivalisに対する抗体価の減少量と,外科処置を受けた歯数及び治療期間の長さ及びP. intermediaに対する抗体価の減少量と喪失歯数との間に有意な相関が認められた。これらの結果より,P. gingivalisに対する血清中IgG抗体価の減少が歯周治療の効果を評価しうる事が示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1992-03-28
著者
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