ブラッシング法およびブラッシング圧の違いが歯肉に与える影響 : 剥離上皮細胞数の測定とSEMによる歯肉表面の観察
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概要
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ブラッシングが歯肉に与える影響について,ブラッシング前後の含嗽液中の剥離上皮細胞数を測定することによって評価し,ブラッシング直後の歯肉表面をシリコン印象材を用いたレプリカ法でSEM観察を行なった。その結果以下の結論を得た。1)ブラッシング後の含嗽液中の剥離細胞数は,ローリング法で最も高く,次いで横みがき法,最も低い値を示したのはスクラッビング法であった。2)スクラッビング法およびローリング法において,ブラッシング圧の強弱は,ブラッシング後の含嗽液中の剥離細胞数に著しい影響を与えなかった。3)SEMによる歯肉表面の観察では,スクラッビング法や横みがき法で,歯間乳頭頂部および歯肉辺縁に剥離所見が認められ,ローリング法では,歯間乳頭の根尖側に生じていた。また,ブラッシング圧の違いによる明らかな差は観察されなかった。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1991-09-28
著者
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