最終処置としての歯周ポケット掻爬の臨床的評価
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概要
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definitive curettageの臨床的位置づけを明らかにするために,歯周初期治療を行った後にポケットの存在する水平的骨吸収を示す前歯部147歯(25部位)に,ポケット掻爬を行い,その効果を検討した。その結果,初期治療では主に歯肉の収縮によると考えられるprobing depthの改善が認められた。初期治療後に行ったdefinitive curettageにより,さらに全ての臨床的診査項目は改善した。特にprobing depth,attachment levelの改善は初診時にポケットが深く,Gingival Indexの高いもので大きかったが,歯肉の収縮は著明ではなく,probing depthの改善は主としてattachmentのゲインに基づくと考えられた。確定的ポケット掻爬術は,単根歯の骨縁上ポケットにおいて有効な治療法であることが判明した。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1990-09-28
著者
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